これは米國が現在、中日の開戦をまったく望んでいないことを証明している。米國の立場になれば、一つの島を巡る係爭により中國と激しく対立し、厄介な目にあうことを望むわけがなく、中日雙方の協調を図る存在になる必要があることが分かる。ゆえに中米の協力による利益は、対立による衝突よりも大きいと言える。
米國は中國の機嫌を損ねても利益を得られないことを知っているならば、なぜ日本をコントロールしようとしないのだろうか。米國の最大の願いは、日本が米國追隨を続け、アジア太平洋回帰のコマになり、中國を効果的にけん制することだ。
しかし現在、米國のこのような構想が完全に間違いであったことが分かる。日本を利用し中國のアジア太平洋地域における平和的な発展を抑制することは、米國の完全な失策であり、何の意義も存在しない。米國の願う「アジア太平洋リバランス」はすでに分からず屋の日本によって亂されており、その主役も日本に奪われたかのように見える。これは一觸即発の中日の対立に変化しており、アジア太平洋のリバランスが不可能になった。
アジア太平洋地域に現在必要なのは戦爭ではなく平和だ。米國は自らの間違いをはっきりと認識し、政策を調整し、不測の事態を防ぐべきだ。また日本に対して、中國と武力衝突するのではなく、腰を低くすることを促すべきだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月6日