岸田文雄外相は昨日記者に対して、「日本とドイツでは、先の大戦中に何が起こったか、どういう狀況下で戦後処理に取り組んだか、どの國が隣國なのかという経緯が異なり、単純に比較することは適當ではない」と述べた。「環球時報」が伝えた。
ドイツは第二次大戦の罪を反省したモデルであるが、日本は戦爭の罪の言い逃れをする別のモデルだ。世界の世論は獨日の比較に熱中しており、日本は決まりが悪い思いをしている。
岸田外相は日本で最高ランクの外交官であるが、公の場で日獨を「単純に比較」することに反対するとは、思いもよらないことだった。彼は世界に対して、安倍政権の偽善を露呈した。
この外相はファシスト國の日本とナチスドイツは異なり、日本が後者よりも優れていると言いたいのだろう。しかし日本人は、このように考えるのが全世界で自分たちだけであることを知らない。アジアと世界にとって、第二次大戦中の日本はドイツのように悪く、第二次大戦で深刻な被害を受けた北東アジアにとっては、日本の方が悪いほどだ。
世界では戦後、2つの裁判が開かれた。東京裁判はそのうちの一つだ。ドイツでは10人の戦犯が絞首刑になったが、日本では7人だった。日本はアウシュビッツのような強制収容所を作らなかったが、日本軍の「三光作戦」、生きている人間を使った化學実験、慰安婦の強制連行などは悪名高い。日本による真珠灣奇襲は、信義に背き道義を踏みにじり、宣戦布告せずして攻撃を仕掛けた、人類の戦爭の歴史において二度と起こりえない暴挙だった。
日本の戦後の歩みは、確かにドイツと異なる。ドイツは徹底的に反省したが、日本は戦爭の罪に対して通り一遍の言及で済ませた。ドイツは各國によって占領され、全世界に罪を認めた。日本は米國のみに占領されたため、米國政府に説明するだけで良かった。日本はおそらく米國を「國際社會」と見なしたのか、サンフランシスコ講和條約に調印し、戦爭の罪を帳消しにした。