米國(guó)のオバマ大統(tǒng)領(lǐng)は5月下旬に訪日し、三重県伊勢(shì)島で開かれる主要7カ國(guó)（G7）サミットに出席する。メディアの報(bào)道によると、日本はロビー活動(dòng)を強(qiáng)化し、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)の被爆地?広島訪問(wèn)を促している。

オバマ大統(tǒng)領(lǐng)は就任後、2009年、10年、14年に訪日している。日本側(cè)は訪日前、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)の被爆地訪問(wèn)を呼びかけてきたが、実現(xiàn)されることはなかった。

日本の當(dāng)局者はオバマ大統(tǒng)領(lǐng)に被爆地訪問(wèn)を呼びかける理由について、「オバマ大統(tǒng)領(lǐng)は就任後、核軍縮と核のない世界を提唱している。オバマ大統(tǒng)領(lǐng)が広島か長(zhǎng)崎を訪問(wèn)し、核攻撃の実際の影響を直視すれば、人々に核兵器の恐るべき結(jié)果を理解させ、世界の核軍縮を推進(jìn)することにつながる」と説明した。

日本関連ニュースを長(zhǎng)年報(bào)じてきたベテラン記者の陳言氏は、「日本政府はこのような立派な理由を口にしながら、実際にはオバマ大統(tǒng)領(lǐng)の広島訪問(wèn)を利用し、自國(guó)を真の戦爭(zhēng)被害者とすることで、戦爭(zhēng)の発動(dòng)者および侵略者としてのイメージを薄れさせようとしている」と話した。

陳氏は、「日本はさらに、中國(guó)の核軍縮と核兵器の情報(bào)公開を求めようとしている。日本は表向きには、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)の核のない世界という提案を支持しているが、裏では別の動(dòng)きを見(jiàn)せている。日本は先ほど核兵器も武器であり、日本憲法はこの武器の使用を禁じていないとした。これは核兵器の製造に向けた、法律レベルの準(zhǔn)備だ」と述べた。

陳氏はまた、「日本は國(guó)內(nèi)外に約48トンの敏感な核燃料プルトニウムを備蓄しており、発電などの平和目的と説明していた。しかし福島原発事故後に発電の可能性がなくなっても、日本は放棄を宣言しておらず、この問(wèn)題をひた隠しにしている」と指摘した。

中國(guó)社會(huì)科學(xué)院米國(guó)研究所研究員補(bǔ)佐の刁大明氏は、「オバマ大統(tǒng)領(lǐng)が広島訪問(wèn)を決定すれば、それはこれまで提唱してきた核のない世界を主張し、核軍縮の談話を発表するためだ。米國(guó)は歴史上、核攻撃を行った唯一の國(guó)だ。オバマ大統(tǒng)領(lǐng)は米國(guó)首脳として被爆地を訪問(wèn)し、核軍縮に関する発言をすれば、核のない世界という提案の決意を示すことができる。しかし訪問(wèn)は実質(zhì)的な意義よりも象徴的な意義の方が大きく、一種の宣誓に留まる」と分析した。

刁氏は、「このやり方は、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)の外交の、理想主義的な一面に完全に合致する。就任後にエジプトを訪問(wèn)し、アラブ世界向けにカイロ演説を発表したのとまったく同じだ」と述べた。

米國(guó)メディアは、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)が広島訪問(wèn)でジレンマに陥ると報(bào)じている。米日同盟関係の強(qiáng)化、核のない世界の推進(jìn)を考える際に、國(guó)內(nèi)で主流の民意を無(wú)視できない。

世論調(diào)査によると、米國(guó)人の大多數(shù)は原爆投下が終戦を早め、多くの命を救ったと考えている。オバマ大統(tǒng)領(lǐng)が広島を訪問(wèn)すれば、「謝罪」と判斷される可能性がある。

刁氏は、「広島を訪問(wèn)したとしても、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)は推測(cè)されているような謝罪をすることはない。これは當(dāng)時(shí)の政府が戦局に基づき下した決定であり、重大な歴史的意義を持つからだ。オバマ大統(tǒng)領(lǐng)は核軍縮という見(jiàn)地から、核兵器が人々に被害をもたらしたことに遺憾の意を表するに留まるだろう」と予想した。

「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版（チャイナネット）」2016年4月14日