日本の研究チームはこのほど、日本東北地方の今から約4億年前の地層から、古い植物胞子化石群を発見したと発表した。これは日本で見つかっているうち最古の植物化石で、これまでの記録より1000萬年以上古い。
靜岡大學、北海道大學、熊本大學はこのほど発表したプレスリリースの中で、3校でつくる研究チームが巖手県大船渡市に分布する古生代の地層から植物胞子化石群を発見したと発表した。この地層は海底の堆積によって形成されたもので、その中に含まれる示準化石(その地層の地質年代の推定に役立つ化石)である三葉蟲化石から推定すると、この地層は約4億1000萬年前から3億9000萬年前の古生代前期デボン紀に形成されたと見られる。
プレスリリースによると、植物は約4億8000年前に上陸した。約4億2000萬年前から3億9000萬年前の前期デボン紀において維管束植物が急速に多様化した。これは動物の進化の歴史における「カンブリア爆発」に相當する大事件だ。これまで日本で報告されていた最古の植物化石は、今から約3億8000萬年前から3億6000萬年前の後期デボン紀の樹木狀の植物。前期デボン紀の植物化石は見つかっていなかった。今回の成果は整った植物の進化の歴史を知る上で非常に重要だ。
関連論文はすでに日本の學術誌「Paleontological Research」に掲載された。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年4月16日