鄭州のある蕓術団のパフォーマンスは普通の蕓術団と特に違いはない。流行歌を歌ったり、踴ったり、コントやかけあい漫才まである多彩なショーに、客席からは大きな笑い聲が響いていた。この蕓術団が普通と違うのは、メンバーの平均體重が125キログラム以上あることだ。中國初の、太ったメンバーで構成された蕓術団だ。
太ったメンバーがこの「ムチムチ」蕓術団の最大の特徴だが、「太った」點だけを売りにしていてはやって行けないのは確かだ。これらメンバーはより高い専門性を求めて、開腳やえび反り、宙返りといった普通の人にとっても難易度の高い舞臺での基本的な技を練習している。メンバーの太った女性や若者にとって、ごく平凡な「太った人」からパフォーマンスのプロの「太った人」に変身するのは容易ではない。以前は靴を履くのもひと苦労だったメンバーが、今では前屈してつま先に觸れることができるようになった。
団長の「パンパン(肥肥)」さんによると、この蕓術団は太った人に「グループ」の暖かさを伝えるだけでなく、かつては外出さえ嫌がるほどだった「太った人」に、舞臺でパフォーマンスすることを通じて、再び社會に戻る自信を與えることができる點が一層重要だとしている。
「人民網日本語版」2009年3月13日
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