中國海運業の最大手?中國遠洋運輸(集団)公司(中遠集団)傘下の中遠香港航運公司が所有する貨物船?「富強」が12日、アデン灣海域で3回にわたって、発砲して船を襲撃した海賊を撃退した。交通運輸部の李盛霖部長は全國の海運船舶に対し、厳重な警戒態勢をとって海賊による船舶ハイジャックを予防するよう呼びかけた。「新華網」が伝えた。
中遠集団の魏家福総裁によると、インドネシアからイタリアに向かっていた貨物船?「富強」は、北京時間12日14時30分ごろ、アデン灣で中國海軍護衛艦隊の西行編隊に合流する準備をしていたという。この時、海賊船(モーターボート)と遭遇して、銃撃を受けた。襲撃にすぐさま気づいた乗組員が果敢に抵抗した。ガソリンや石灰の入った瓶を海賊船に向かって投げつけ、消火用ホースで海賊に放水するなどして、3回にわたって、発砲して船を襲撃した海賊を撃退し、海賊が乗船するために船に掛けた鉄製はしごを外した。1時間後、中國海軍護衛艦隊のヘリコプターが現場に駆けつけた。ヘリコプターの保護のもと、貨物船?「富強」は危険な狀態から無事脫出した。乗組員2人が海賊を撃退する際に腕に傷を負ったが、生命に別條はないという。
李部長は、中遠集団を通して、船長と乗組員全員に対して慰問の意を示し、彼らの高度な警戒心によって海賊撃退に成功したことを讃えた。李部長はまた、海賊によるハイジャック予防のために一層の警戒態勢をとるよう、全國の海運船舶および乗組員に呼びかけた。
「人民網日本語版」2009年11月13日 |