國際オリンピック調整委員會のベルブルゲン委員長は12月4日の記者會見で「北京オリンピック組織委員會は五輪會場施設の規模を當初の計畫から縮小する可能性がある」と述べ、大會施設の規模縮小を示唆した。北京で3日間にわたって開かれた調整委員會第1回全體會議の閉會後の記者會見で明らかにした。同委員長は、メキシコで先に閉會した國際オリンピック委員會(IOC)第114回特別総會で、五輪の規模とコストの縮小に関する決議が採択された経緯を説明。「北京の全體會議でも、調整委員會と北京五輪組織委員會はこの問題について協議。北京五輪組織委員會は、コスト削減の原則を遵守し、北京大會の施設規模を當初計畫より縮小したい考えを示した」と述べた。 ただ、同委員長は「五輪の規模縮小により、失望を招くことはありえない。われわれが言っていることはコストの削減で、重要なことは五輪後の會場利用のあり方だ」と強調した。 北京五輪組織委員會の蔣效愚副主席は、こうした見方に賛同した上で「施設の建設規模については、オリンピックの開催と、オリンピック後の長期の利用を合わせて考慮。できるだけ質を高めながらコストダウンを図らなければならない」と指摘した。 「人民網日本語版」2002年12月5日 |