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中日韓「三國志」に再び名場面 |
発信時間: 2009-10-12 | チャイナネット |
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注目される第2回中日韓首脳會議が10日、北京で開催された。會議は短いものだったが、実り多く、「中日韓協力10周年を記念する共同聲明」と「持続可能な開発に関する中日韓共同聲明」を発表し、10項目の協力提言をまとめ、過去10年間の中日韓協力の成果と経験を総括したほか、今後10年間の中日韓協力についての新たな共通認識をまとめ、新たな方向性を示し、新たな動力を加えた。これによって、中日韓協力はまた新たな一歩を踏み出し、新たな段階へと上った。(文:劉江永?本紙特約論評員、清華大學國際問題研究所教授。人民日報海外版「望海樓」欄) 昨年の會議と比べ、今回は背景がやや異なり、いくつか新たな特徴が見られた。 まず、今回の會議は、日本の民主黨の初の政権掌握を背景に行われた。鳩山由紀夫首相は選挙時から靖國神社不參拝を明確に表明し、就任後は外交面でも「友愛」精神の発揚を強調し、歴史問題では「民主黨政権には歴史を直視する勇気があり、村山談話の精神を継承する」と明確に表明してきた。これらは中韓両國のメディアに肯定的に評価され、日本が中韓両國との関係を改善?強化し、政治的相互信頼を深める上での環境整備にもなった。鳩山首相は「日本はこれまで米國に依存し過ぎていた。今後は日米同盟の重視を基礎に、アジアの一員として、アジアをもっと重視する政策を打ち出していく」と表明。鳩山首相は「東アジア共同體」構想も打ち出している。これは中韓両國との相互依存関係を深め、東アジア経済の統合を促すことを狙いとしている。小泉內閣がASEANを丸め込み、中韓を冷淡にあしらおうと苦心した、いわゆる「東アジア共同體」構想とは明らかに異なるものだ。鳩山首相は「東アジア共同體」構想実現の鍵は、まず中日韓の経済協力の強化にあると考えている。現在鳩山首相の提唱する「東アジア共同體」構想は具體的內容がまだはっきりせず、近い將來の実現もあり得ないが、舊自民黨政権の一部リーダーが打ち出した「自由と繁栄の弧」「日米豪印4カ國連攜」戦略とは、本質的な違いがあるようだ。 次に、今回の會議の前に、溫家寶総理は朝鮮訪問を成功させた。溫総理は金正日?朝鮮労働黨総書記と、朝鮮の核問題について踏み込んで意見交換し、重要な共通認識に至った。すなわち、朝鮮は非核化の目標を堅持し、かつ朝米対話の推移を見ながら、6カ國協議を含む多國間対話に復帰する考えがあるということだ。これは関係各國が2國間対話を通じて6カ國協議を再開させるための得がたいチャンス、重要な基礎固めとなった。韓國の李明博大統領は最近、対朝政策を一部調整し、金剛山観光と開城開発區、そして人道支援の再開の面で、柔軟で実務的な措置を講じた。今回の會議を通じて中日韓は共通認識を一層深め、「対話と協議を通じた、平和的手段による朝鮮半島の非核化を堅持する。中日韓は6カ國協議の早期再開に向け他の関係者と共に努力する。これは北東アジアの平和と安定の維持、および、平和で、調和ある、開放された、繁栄する新アジアの構築にプラスである」と表明した。 東アジア経済の統合であれ、朝鮮半島の非核化であれ、たやすい事ではなく、なお多くの困難や障害に直面するだろうし、後退すらあり得ることを、否定する必要はない。だが、今回の會議で中日韓首脳は「中日韓3カ國政府は困難を恐れず、信念を固め、共同で努力し、技術革新と連攜を通じて、東アジア地域の持続可能な発展の確保に努める。対話と協議、平和協力を通じて、東アジア地域の持続可能な安全の実現に努める」と表明したのである。 「人民網日本語版」2009年10月12日 |
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