鳩山由紀夫首相の2日の辭意表明を受け、民主黨は3日、黨代表選と新首相選出の日程を発表した。4日午前の民主黨衆參両院議員総會で2人以上の立候補者が出た場合、各候補者の演説と民主黨議員による投票を経て新代表を選出する。同日午後の衆參両院首相指名選挙で新首相を選出し、夕方にも新內閣を組閣。その後、皇居で新閣僚の認証式を行う。新黨首、新首相、新內閣が1日で決まるのは日本でも珍しい。
3日夜の段階で、黨代表選への出馬を表明しているのは2人。菅直人副総理兼財務相(63)と樽床伸二衆院環境委員長(50)だ。黨代表選への出馬には國會議員20人以上の推薦が必要。管氏は自身の派閥が約40人いるため、すでにこの條件を満たしている。樽床氏も3日午後に開いた集まりに30人余りが參加しており、必要な人數を確保している。両人の対決構図はすでに整った。日本メディアの多くは、鍵を握るのは150人を擁する派閥、つまり黨內最大勢力のリーダーである小沢一郎氏の可能性が極めて高いと見ている。新內閣発足後も必要な影響力を維持するため、小沢氏は自らへの態度を見てから、誰を推すか決定するはずだ。
日本メディアは両候補者の知名度や政治資格?経歴について「管氏は市民運動から政界に身を投じ、鋭い舌鋒で名を馳せた。橋本內閣では厚生大臣を務め、1996年に鳩山氏と共に民主黨を結黨した」「樽床氏は大阪出身で、政治家の揺りかごと稱される松下政経塾から政治の道に入った。黨內では若手のまとめ役として非常に人望がある。これまでは國會対策など裏方の仕事が多く、表舞臺での手腕は未知數」としている。
最近の日本の歴代首相は世襲議員で占められてきたが、管氏も樽床氏も一般家庭の出身。どちらが當選しても、村山富市氏以來14年ぶりの「非世襲」首相の誕生となる。
「人民網日本語版」2010年6月4日