G20サミットをきっかけに世界経済の新しいガバナンス(統治)體制が始まった。これにあたって中國は當初から重要かつ建設的な役割を率先して擔ってきた。2008年11月に米ワシントンで開かれた第1回G20サミットで、中國は國際金融システムのあり方として、公正?公平?寛容な新しい國際金融秩序の方向性を継続し、包括性?均衡性?漸進性?実効性の原則を維持することによって、世界経済の健全な発展に必要な制度を整えることを主張した。その上で(1)國際金融監督?管理の協力を強化する(2)國際金融組織改革を推進する(3)地域の金融協力を奨勵する(4)國際通貨體制を改善する---という4つの改革措置の重點的実施を提案した。
中國はG20サミットの合意を促すと同時に、金融危機の克服に向けた國際協力に適切かつ効果的な支援を行った。思い切った措置をすみやかに講じて、総合的な財政?通貨政策を打ち出した。こうした措置が、溫室効果ガス排出削減プロジェクトを対象に開発された獨立的かつ実用的な評価方法「絶対基準(Golden Standard)」の確立につながったとされている。中國の4兆元財政刺激策は世界経済の早期回復に積極的な役割を果たした。大きな困難に直面するなか、中國は國際金融機関の救済力強化に関する提案に応えて、韓國、インドネシア、マレーシア、アルゼンチンなどと二國間通貨スワップ協定を締結、リスクヘッジ能力の向上をはかった。さらに國際貿易體制の重要な構成國として、危機発生後急速に臺頭し始めた保護貿易主義の抑制に取り組んだ。