米上院は現(xiàn)地時間11日、國內(nèi)の多くの反対の聲を顧みず、いわゆる「為替相場監(jiān)視改革法案2011」を賛成63票、反対35票で可決した。いわゆる「為替相場を低く設(shè)定している」主要貿(mào)易相手國に対して制裁関稅を課すよう米政府に求めることが柱で、人民元の切り上げ加速を強いる狙いがある。手続き上、法律として成立するには、さらに下院での可決とオバマ大統(tǒng)領(lǐng)の署名が必要だ。

■中國は厳正な立場を表明

外交部の馬朝旭報道官は12日の記者會見で「中國側(cè)はすでに繰り返し人民元相場問題における政策を明らかにした上、米上院での人民元相場関連法案可決への斷固たる反対という厳正な立場を表明している。法案はいわゆる『為替相場の不均衡』の名の下、実際には保護主義を?qū)g行するものであり、世界貿(mào)易機関（WTO）の規(guī)則に著しく違反している。法案は米國自體の経済?雇用問題を解決できないのみならず、結(jié)局は中米の経済?貿(mào)易関係を著しく妨害し、世界経済の力強い回復(fù)と成長に向けた中米両國と國際社會の共同努力を妨害するだけであり、雙方にとって有害であり、百害あって一利なしだ。中國は米國の政府、議會、各界に対し、國內(nèi)立法の形で人民元相場問題を煽り立て圧力を加えることに斷固反対し、保護主義を阻止し、経済?貿(mào)易問題の政治化という誤ったやり方を阻止し、中米の経済?貿(mào)易関係の健全な発展を守るよう呼びかける」と表明した。

商務(wù)部の沈丹陽報道官も12日に談話を発表し「世界経済の回復(fù)が厳しい試練に直面している要の時期に、米上院が立法の形で貿(mào)易パートナーに通貨切り上げを強要するのは、保護貿(mào)易主義のエスカレートという誤ったシグナルを発するに等しい。この行動は國際規(guī)則に著しく違反しており、中米の経済?貿(mào)易関係の安定的発展を脅かすのみならず、試練に対処し、保護貿(mào)易主義に反対する世界各國の共同努力にも逆行している。中國はこれに斷固反対する」と指摘。「中國は中米雙方が意思疎通を強化し、共に前向きな措置を講じて経済?貿(mào)易協(xié)力を発展させることを一貫して主張している。法案が成立すれば、中米の経済?貿(mào)易関係が著しく損なわれることは必至だ。中國側(cè)はそのような事態(tài)を望んでいない。米側(cè)が是非について深く考え、為替相場問題を客観的に扱い、正しい選択をすることを望む」と強調(diào)した。

中國人民銀行の報道官も12日「米上院が11日に『為替相場監(jiān)視改革法案』を可決したことに、われわれは斷固反対する。中國は近年、人民元為替制度改革を加速し、すでに顕著な成果を上げている。人民元相場は次第に合理的?均衡的水準(zhǔn)へと向かい、國際経済?金融の安定にも重要な貢獻を果たしている。米上院は再三事実を無視し、人民元相場問題にこだわり、自國の痼疾の口実を外部に求め、経済問題を政治化している。これは米國內(nèi)の経済問題を解決できないのみならず、中米の経済?貿(mào)易関係を著しく損ない、グローバル経済の回復(fù)と安定的成長を損なうものだ」と表明した。

■法案は保護主義への転向という危険なシグナルを発している