そうした狀況の下でも、中國は交渉と友好的話し合いによる平和的解決の方針を堅持し、しかも成果を上げたことで、南中國海問題の平和的解決を堅持する能力と信念を備えていることを示した。南中國海の平和維持は南中國海周辺國共通の責任であり、関係國は中國の努力に積極的に応えるべきである。
南中國海の緊張を緩和し、話し合いによる解決によりプラスの環境を整えるにも、各國の共同努力が必要だ?,F在最も肝要なのは、一歩一歩前進する決意を持つことだ。
歩幅は小さくても構わない。歩みだしさえすれば、平和的解決という目標へ少しずつ近づく。雰囲気を醸成し、相互信頼を構築し、難しい事は後回しして容易な事から著手し、たゆまず堅持し、協力可能な分野からまず協力すること。これが進歩だ。
南中國海問題によってわれわれは、平和的発展の道が様々な試練に直面しうることを目の當たりにした。この道をうまく歩むにはどうすればいいのか。植民地略奪で財を成した西側からは何の掲示も得られないし、従えるノウハウはなおさらにない。だが積極的に努力し、成果を上げ続けさえすれば、われわれは進歩を遂げられる。今日の中國はかつてよりも遙かに強大な実力を備えている。強大化によって、南中國海の平和的解決に向けた行動の余地も広がった。われわれはこれをたゆまず開拓し、新機軸を打ち出していく必要がある。
「南中國海における各國の行動宣言」は今年で締結10周年を迎える。今回の高官會議の開催によって、南中國海問題は今年、良好なスタートを切った。中國は各國が中國の誠意と努力を理解し、現在の貴重なチャンスを捉え、実務協力を継続し、平和?安定を促進し、より具體的な成果を上げることを希望する。
「人民網日本語版」2012年1月13日