野田佳彥首相

日本の野田佳彥首相は4日、內(nèi)閣を再改造し、參議院の問責(zé)決議を受けた田中直紀(jì)防衛(wèi)相と前田武志國交相を含む5大臣を交代した。

野田首相が今回行った第2次內(nèi)閣改造は中規(guī)模の政治的「地震」と言っても過言でない。日本の今國會は21日に會期末を迎える。野田首相が政治生命を懸けると宣言した増稅法案は5月27日にようやく審議入りした。その大きな障害となったのが野黨が交代を要求し、參議院の問責(zé)決議を受けた田中直紀(jì)防衛(wèi)相と前田武志國土交通相だ。田中氏は民主黨の最大派閥、小沢一郎派の大將であり、野田首相は小沢派の支持を取りつけて増稅法案を可決するため、交代を再三遅らせてきた。だが6月3日に増稅問題をめぐる小沢氏との交渉が決裂。野田首相は大規(guī)模な內(nèi)閣改造という一か八かの一手に出ざるを得なくなった。（文：呉寄南?上海國際問題研究院研究員）

今回の內(nèi)閣改造が民主黨內(nèi)の力を結(jié)集するためというより、野黨に政治的姿勢を見せるためのものと言った方がよいことは明らかだ。野田首相は記者會見で內(nèi)閣改造の目的が、社會保障と稅の一體改革に関する法案の可決に有利な環(huán)境づくりにあることを率直に認(rèn)めた。

だが増稅法案をめぐる駆け引きが野田首相の思惑通りに進むとは限らない。第1に、內(nèi)閣改造は野田首相と小沢氏との決裂を意味する。衆(zhòng)議院で民主黨は291議席に過ぎず、採決の際に小沢氏率いる「新しい政策研究會」のメンバー106人のうち51人が「造反」しただけで、増稅法案は否決されてしまう。第2に、自民黨など野黨は野田首相の退陣に進んで花道を與えるとは限らない。自民黨の石原伸晃幹事長は野田首相が小沢派と決別し、國會解散と総選挙の期日を明確に発表しない限り、野田首相の政権グループとの協(xié)力は検討しないと早くから宣言している。問題は小沢派が出ていけば、民主黨は衆(zhòng)議院で過半數(shù)の議席を確保できないうえ、內(nèi)閣支持率もすでに「危険水域」の30％を割り込んでおり、解散総選挙は明らかに自滅の道であるということだ。

「人民網(wǎng)日本語版」2012年6月5日