クリントン米國務長官は11日間かけてアフリカ9カ國を旋風のように歴訪した。（文：華益文。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載）

クリントン高官は最初の訪問地で、米國が主張し、堅持する「パートナーモデル」について話すことを訪問の目的に挙げた。「米國はアフリカ諸國との『持続可能なパートナーシップ』の構築に盡力している。その鍵となるのが『民主主義と発展の結合』だ。アフリカの富を搾取し、何らメリットを殘さないことを他人に許す時代に終止符を打つべきだ。たとえさらなる利益をもたらさずとも、米國はアフリカの民主主義と普遍的人権を支持する。全てのパートナーがこのような行動を選択しているわけでは決してない。米國はこうした『真のパートナー』だ」--。

これだけを取り上げると、不適切な點はない発言に聞こえる。だが現実と照らし合わせてみると、意味合いが変わってくる。中國?アフリカの関係をにらんだ米國など西側諸國の最近の発言と同様、アフリカで「新植民地主義」を行い、「資源を略奪」し、「ダンピング」を行い、「民生を顧みない」と、「名指しせずに」中國を批判しているのだ。これは対アフリカ関係の問題において中國を「悪いモデル」に描き、米國を「良い模範」として確立するに等しい。実際には、この2つのイメージは現実と大きくかけ離れている。

中國?アフリカ関係は本質的に平等かつ利益共有型で、「新植民地主義」や「略奪」とは全く無関係だ。中國とアフリカは共にかつて植民地主義の害を深く被った経験を持ち、外部からの干渉に反対している。共に社會的安定と経済発展の実現を渇望し、互恵協力を追求している。長年來、中國は一連の対アフリカ協力措置を打ち出し、協力分野をたゆまず拡大している。雙方は政治面では互いに支持し、経済貿易面では実務協力を行い、文化面では交流し、互いに參考にし、新しいタイプの戦略協力パートナーシップを築いている。