新舊交代を終え過ぎ去った年月を振り返ると、2018年はまさに並々ならぬ一年だった。
この年の世界は、世界金融危機勃発10周年、第一次世界大戦終結100周年という時の節目を迎えた。変局と混亂が生じたのは、人類が手を攜え危機と困窮を乗り越えようとする歴史の反響が生じ、また協力か対抗か、開放か閉鎖か、ウィンウィンかゼロサムかという現実的な選択を迫られたからだ。
この年の中國は、「2つの百年」奮闘目標の歴史的合流期の初年を迎えた。改革開放40年の壯大なる流れは、新たなより大きな奇跡の創出に向かっている。中國は、改革開放を永遠に止めず、平和的発展の初心を忘れず、運命を共にすることを誓っている。
混亂する世界と、篤行する中國。民族の復興、人類の進歩のため、混亂も物ともせず自らの道を著実に前進する。
行動編:著実な前進と拡大
「陸はここで終わり、海はここから始まる」ユーラシア大陸最西端のポルトガルは、習近平國家主席の2018年最後の外遊先だ。
訪問中に17件の協力文書が署名された。「一帯一路」共同建設の協力覚書が注目を集めた。米ロサンゼルス?タイムズは「ポルトガルは一帯一路イニシアチブと抱擁している」と伝えた。ドイツのラジオ放送局は「ポルトガルは一帯一路の一部になった」と読み解いた。
習主席が國家主席に再任してから初の外遊先であるアラブ首長國連邦は5カ月以上前、美しい「チャイナレッド」により遠路はるばる訪れた中國の貴賓を迎えた。雙方は同じく、一帯一路共同建設の協力覚書に署名した。米ザ?ディプロマット(電子版)は、「手を攜える中國」について重點的に論じた。
13カ國を訪問し、3つの重要な國際會議に出席し、アジア?アフリカ?オセアニア?歐州?ラテンアメリカを歴訪――中國と世界のウィンウィンの道は、この一年間で広がり続けた。関係の格上げ、発展戦略の連結、果物?肉類の輸入、公民の海外旅行、インフラプロジェクトの実施、デジタル経済発展の経験の共有、共同科學研究、青年人材交流など、中國と世界の協力が次々と上演された。
この一年間で首脳外交が展開され、世界が目にする中國がより真実味と彩りを帯びるようになった。セネガルの人々は中國が建設を援助する競技場の順調な竣工を歌と踴りで歓迎し、ルワンダの高官は中國の指導者の「靴論」に盛大な拍手を送り、新しい校舎に足を踏み入れたパプアニューギニアの小學生は「中國人が私たちのためにすべてを変えてくれた」と感謝の言葉を述べた。中國の友好と誠意、発展の魅力がより活き活きと鮮明に示された。