インドの英字週刊誌「インディア?トゥデイ」は14日の「スクープ」で、中國側が価格を引き上げながらインドに品質基準を満たさない酸素発生器を送っていると猛批判した。この記事は中國企業を批判したばかりか、怒りの矛先を中國に向けた。「これは生死に関わる問題だが、中國は(インドの)國民の命を犠牲にし利益を得ることを選んだ」というのだ。「環球時報」が伝えた。
この記事は極めて素人じみており、その悪意ある扇動は実に恥知らずだ。この記事を擔當した編集者の良心はどこにあるだろうか。
インドは現在、酸素発生器や人工呼吸器などの裝置を大量購入している。世界の関連産業は対応が間に合わなくなっている。これらの裝置を緊急生産する能力は中國が最も高いが、それでもインドの需要に間に合っていない。これは必然的に部品と原材料の不足を招き、価格が高騰する。この価格変動は市場の必然的な反応だ。中國は経済を操作しておらず、中國政府にもインドが必要とする酸素発生器を生産するサプライチェーンの各部分の価格の高騰を抑える能力はない。
昨年1月末に中國で感染が急拡大したばかりのころ、マスク不足により中國市場で同製品の価格が急騰した。マスクの単価は2倍や3倍ではなく數倍、さらには十倍以上になった。これは中國人自身に供給するマスクだったが、政府はその価格を安定させられなかった。
「インディア?トゥデイ」は酸素発生器の価格が340ドルから460ドルに上がったという具體的なケースを挙げ、かつ2-3倍に上がっている製品もあるとした。自分で中國のマスクのケースと比べてみるがいい。
醫療用コンプレッサーが現在供給不能になっているが、一部の酸素発生器が出力の低いコンプレッサーを使用しているかについて、中國の正規の企業がそうすることはないはずだ。しかしそうする企業があったとしても、インドのバイヤーとの協議を踏まえているはずだ。粗悪品を良品と偽るのは、現在の中國の正規の企業の基本的な経営の道ではない。中國社會と中國人は命が最も重要であることを理解している。中國市場の現在の道徳?自律水準はけっして井の中の蛙であるインドメディアの一部の関係者が想像するようなものではない。
我々は當然ながらインドに輸出する酸素発生器の値上げを奨勵しないが、現実における一部の価格変動狀況についてインドメディアは立場先行でレッテルを貼るべきではない。支援にせよ輸出にせよ、中國企業全體はインドの今日の感染対策物資の供給で最大の貢獻を成し遂げている。現在インドに緊急輸出される酸素発生器の提供者が誰であれ、その大半が中國製だ。これだけでもインド社會は、中國の今回のインドの感染対策における役割を積極的に評価するべきだ。
インドに感謝を求めるわけではないが、「インディア?トゥデイ」のこの記事を始めとするインドの一部メディアは、中國による感染対策への支援に対して自尊心のかけらもない反応を示している。この恩を仇で返すやり方は現代文明の最低基準を満たしていない。
インドの一部メディアが事と場合をわきまえず、インド社會の中國に対するナショナリズムを長期的かつ無差別的に扇動し、一部の一般人の中國への認識を大きくミスリードしたと言わざるを得ない。國境地帯の摩擦により両國社會に対立ムードが漂うことは避けがたいが、一般人は同時に常識と道理の素樸な観念を持つ。中國の一般人はインドのすべてを嫌わないが、その逆も同様だ。インドの一部のメディア関係者と政治家は中印関係に絶えず毒を垂れ流しているが、彼らはこの時代の闇の勢力だ。
最後に、酸素発生器は人命救助の製品だ。中國企業が勤務時間を延長してまでインドに必要な裝置を輸出するのは、経済的な計算よりも道義的な原動力によるものだ。中國人は何か狙いがあるのではなく、大きな善意で取り組んでいる。中印の感染対策の協力を継続し、インドの一部メディアがインドの多くの重癥者への救助の妨げにならないことを願う。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2021年5月17日