米國の情報機関がでっち上げたいわゆる「新型コロナウイルス起源解明調査報告書」の要旨が現(xiàn)地時間27日に公表された。同報告書は科學界の主流や國際社會の広範な共通認識に押し切られる形で、新型コロナウイルスが人為的に合成された可能性や生物化學兵器である可能性は低く、中國政府は感染拡大前にこのウイルスを把握していなかったことを認めた。だが依然として、自然由來と研究所由來のいずれの可能性も排除できないと主張したうえ、中國について、國際的調査を妨害し、情報共有を拒否しているとして中傷した。中國の馬朝旭外交副部長(外務次官)は28日、「この報告書は徹頭徹尾、政治化された虛偽の報告書であり、科學性と信憑性は全くない」とした。新華社が伝えた。
ウイルスの起源解明研究は厳粛な科學的問題であり、科學的に行われなければならない。このところ、米國の一部政治屋は政治工作に夢中になり、「研究所流出説」など陰謀論を繰り返し宣伝し、中國?WHO新型コロナウイルス起源解明合同調査報告書の科學的結論を覆そうと企ててきた。また、悪意あるメディアを動員して世論を誘導し、科學的見解を堅持する研究者に「口をつぐむ」よう脅迫し、さらには情報機関を使った起源解明調査を行うことさえ辭さなかった。
このような「ウイルス起源解明」の本質は、中國に矛先を向け、あらかじめ罪名を設けてから証拠をでっち上げる「指向性起源解明」だ。これは、世界の新型コロナとの闘いの大局よりも自らの政治的利益を優(yōu)先するという米國の一部政治屋の一貫したロジックを反映しており、その悪意ある政治的魂膽をはっきりと示している。
まず、米國の一部政治屋は、これによって自らの新型コロナ対策が不十分だったことの責任を覆い隠し、中國に責任を転嫁しようと愚かにも目論んでいる。パンデミックの圧力の下で、米國では人種対立、貧富の格差、政治的二極化などが激化し、癒しがたい社會的傷を負った。米國の政治屋としては、中國に矛先を向けた「指向性起源解明」によって、自らの新型コロナ対策が不十分だった事実を覆い隠し、中國に責任を転嫁すると同時に、ポピュリズムを煽り、社會的不満のガス抜きをすることもできる。
次に、米國の一部政治屋は、起源解明問題を中國の発展を抑えつける政治的道具にしようと愚かにも目論んでいる。中國の発展に対し、米國の一部の政策決定者は焦りを抱いている。彼らは冷戦思考と覇権思考に固執(zhí)し、中國を「戦略的競爭相手」と位置づけ、「最大の戦略的脅威」としている。起源解明を責任追及と紐付け、責任追及を賠償請求と紐付け、ウイルスの起源解明という厳粛な問題を、中國を叩き、ゆするための政治的道具に変えようと愚かにも目論んでいる。米國の一部政治屋は以前、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、中國に巨額の「賠償請求」を行うと繰り返し公言した。報告書発表時、ホワイトハウスは引き続き「志を同じくする國々」と共に中國に圧力をかけると公言した。その真の目的は明々白々だ。
「指向性起源解明」を弄する米國の政治屋の目的とその一線を越えた手法に対し、國際社會では反感が広がっている。米情報機関による報告書の発表前後に、各國の専門家やメディアから強い非難の聲が上がった。世界100以上の國と地域の300以上の政黨、社會組織、シンクタンクが先般WHO事務局に「共同聲明」を提出。客観的で公正な世界的起源解明研究の実施をWHOに求め、起源解明問題の政治化に対する斷固たる反対を表明した。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年8月30日