米指導者によるいわゆる「臺灣防衛」に関する発言を受け、外交部の汪文斌報道官は22日の定例記者會見で、米國に対して1つの中國という原則と、中米間の3つの共同コミュニケに持ち込まれた規定を確実に遵守し、臺灣問題における言行を慎むよう促しました。
報道によりますと、米指導者がこのほど「米國は臺灣を防衛する」との見解を示したのに続いて、米ホワイトハウスは「米國の臺灣問題に対する立場に変化はない」と表明したということです。汪報道官は関連の質問に答えた際、「中國の主権と領土保全などに関わる核心的利益の問題において、中國には妥協する余地が一切ない」と述べた上で、米國に対し「臺灣獨立」分裂勢力に誤ったシグナルを発せず、中米関係と臺灣海峽の平和と安定に損害をもたらすことを避けるよう促しました。
なお、別の報道によりますと、臺灣地區の渉外部門の広報擔當者は、同部門の責任者がチェコとスロバキアを訪問することを明らかにしました。これに対し、汪報道官は「どんな形であろうと、國交関係を持つ國が臺灣地區と公的往來を行うことに斷固反対する」という中國側の立場を強調し、関連の人員の動きを見つめるとともに、正當かつ必要な措置を講じて、國家の主権と領土保全を守り抜くという考えを示しました。
「中國國際放送局日本語版」2021年10月23日