中國の新車の販売臺數が今年1月、米國を初めて抜いた。中國自動車工業協會の董揚?常務副會長兼秘書長は12日、中國の新車の販売臺數は今年米國を抜く可能性があると報告した。しかし、董常務副會長は、「これは中國の自動車産業にとってはなんら実質的な意義を持たない。中國の研究?開発レベルと自動車市場の規模が質的に変化するわけではない」と指摘、自動車の販売臺數が一時的に米國を上回ったからといって、中國の自動車産業の実力が米國を追い抜いたとはいえないという考えを示した。
▽米國の自動車市場の低迷は一時的な現象
中國自動車工業協會は10日、今年1月の國産自動車生産?販売統計を発表、販売臺數は前年同期比14.35%減の73萬5500臺だった。同時に世界最大の自動車市場である米國の需要は継続的な縮小により、1月の新車の販売臺數は約960萬臺にとどまった。中國は今年新車の販売臺數が1千萬臺を超え、今後米國に代って世界一の新車市場となると見込まれている。
中國自動車技術研究センターの黃永和?首席専門家は、「今年中國の新車販売臺數は數の上では米國を上回るものの、中國が米國に代って世界一の自動車大國になるわけではない。米自動車市場の低迷は経済不況の影響を受けた、一時的な現象にすぎない。経済が一旦好転すれば、すぐに回復を取り戻し、新車の販売臺數は1600萬臺の正常な水準に戻るだろう。中國が米國の水準に達するにはまだまだ時間がかかる」と指摘した。
米國は自動車の保有臺數が世界最多の國であり、世界最大の自動車生産國および自動車市場でもある。金融危機の荒波によって米國の自動車消費は急激に冷え込み、昨年の新車の販売臺數は前年よりも200萬臺少ない、1320萬臺にとどまった。
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