今年も殘りわずかとなり、「最も困難」な2009年がまもなく過ぎようとしている。この1年間を振り返ってみると、年初めは國際金融危機の影響により経済成長率は急激に低下したが、年末には主要指標が上昇し、人々の自信も向上している。しかし、問題はまだ根本的に解決されておらず、新たな矛盾が次から次へと生まれ、中國経済は新たな試練に立ち向かう「活力」を必要としている。
キーワード5:「低炭素」 持続可能な発展の道を模索
金融危機において、伝統産業が「自主的保護」を追求する一方で、一部の新興産業は臺頭してきている。低炭素経済には新エネルギーなどの戦略的新興産業が含まれ、危機対応において政策擔當者に有望な成長點を與えるだけでなく、中國が気候変動対策で重責を擔っていることも示されている。
今年1~9月、中國で新たに建設された発電設備の中で、クリーンエネルギーは32.9%を占め、前年同期より5.6ポイント上昇した。新エネルギー自動車は発展の途上にあって勢いがあると言える。中國は、2020年までに非化石エネルギーが一次エネルギーに占める割合を約15%まで引き上げることを目標としている。
中國政府は11月26日、「2020年までに國內総生産(GDP)単位當たりの二酸化炭素(CO2)排出量を2005年比で40~45%削減する」という溫室効果ガスの排出抑制の行動目標を発表した。中國國家発展改革委員會の解振華副主任は、「中國は高消費、高排出、高汚染の発展方式をこれまで通り歩むわけにはいかない。排出削減を通して経済成長の質を高めることは、全人類の長期的な発展に対する責任である」と述べた。
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