江蘇省揚(yáng)州市何園で、「財(cái)神」(福の神)に扮裝して子供たちにお年玉を配るスタッフ |
春節(jié)にお年玉(中國(guó)語は紅包)を渡すことは華人社會(huì)の伝統(tǒng)的な習(xí)慣だ。お年玉は一般的な人間関係においてだけでなく、社會(huì)関係においても微妙な意味合いを持っている。近年、交際費(fèi)など消費(fèi)水準(zhǔn)の高まりに伴い、お年玉が大きな経済的負(fù)擔(dān)となりつつある。しかし、大多數(shù)の人は「中國(guó)式人付き合い」の規(guī)則を破る勇気がなく、お年玉の負(fù)擔(dān)を減らすことは難しいと見られている。新華網(wǎng)がシンガポール華字紙「聯(lián)合早報(bào)」の報(bào)道を引用し伝えた。
年長(zhǎng)者が目下の者に渡すお年玉は、1年間をつつがなく過ごせるようにとの意味が込められており、その相場(chǎng)には消費(fèi)水準(zhǔn)の変化、そして時(shí)代に伴う観念の変化が反映されている。かつてのお年玉は象徴的な意味が強(qiáng)かったが、今は違う。中國(guó)では年越しにかかる費(fèi)用が年々増え続けており、お年玉の「実質(zhì)的な価値」も高まっている。1960年代、お年玉の平均額は2角から5角前後(1角は1元の10分の1)で、「年の初めに幸先の良いスタートを切る」という意味合いのものだった。1970年代になっても5-10元前後のお年玉が主流だった。しかし90年代以降、お年玉の額は數(shù)百元から數(shù)千元に一気に膨れ上がり、今では毎年數(shù)千元のお年玉を手にする子供も少なくない。