中國証券監督管理委員會(証監會)は先ごろ、情報開示違反やインサイダー取引、企業と個人の株式違法売買に対する行政処罰を実施し、監督管理強化の新たな動きをみせた。
今年に入ってから中國の資本市場に監督管理のメスが入り、違法行為に対して強い姿勢が保たれ、制度の垣根強化や市場の混亂収束で大きな成果が上った。
中國資本市場の魅力が高まる
証監會は5月末、「上場企業株主、董事、監査役、幹部の保有株式売卻に関する若干の規定」を発表。持株売卻の大口取引に対する監督管理制度を改善し、制度の抜け道をふさいだ。持株売卻に対する新規則の実施後、大株主による保有株売卻などの混亂が大きく減り、1日當たりの保有株売卻額は以前に比べ23%減少。あるデータによると、新規則の実施で、流通株に対する割合が1%を上回る規模の保有株売卻はそれ以前の72.83%から55.89%へ、「ブリッジ式保有株売卻」の割合も80%から50%へ減った。
監督管理部門の各種措置により、「高送転(高水準の株式配當と無償増資)」と違法行為の間にあった利益チェーンが切斷され、投機的売買の流れが大きく減退。2017年度中間期の利益分配計畫として「高送転」を実施した企業は、前年同期に比べ大きく減った。