今回の段階的な成功から、中國の宇宙事業の前進を知ることができ、材料工學、遠隔自動制御技術、遠隔通信技術の進歩を見て取ることができよう。

正直に言って、こうした技術はどこの國もトップシークレットとして門外不出であり、自主開発以外に道はないことは歴然としている。

次の段階では、何回かの分離、ドッキング、神州8號の地球への帰還や、長期的滯在と研究作業の展開という大きな課題がまだ殘っているわけだが、今回の成功はその大きな目標への前進と受け止めてもよい。

他の國の宇宙開発についても、一応ジャーナリスティックな視點で関心を持っているが、テレビの畫像を通してスペースシャトルが解體して數人の乗組員が犠牲になったシーンを見たこともある。人類はこのようにして失敗を恐れず、未知の分野に挑戦してやまないから、ここまで成長したのだと思う。

私は中國の宇宙開発の発展のために生涯を捧げた銭學森氏（故人）のことを思い起こしている。數多くの先人の努力とその後継者たちの奮闘によってこの成果が得られたのだ。この事業のために黙々と獻身している人たちに敬意を示したい。

「中國網日本語版（チャイナネット）」　2011年11月6日