??▽中國の月探査は流行を追うものにあらず
??中國はなぜ月探査を行うのか?近年になって各國が次々と新しい月探査のプロジェクトを発表しているが、月探査は中國と世界にいったい何をもたらすのか? 中國月周回探査プロジェクトで総指揮を務める欒恩傑氏が、記者の素樸な疑問に答えた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
??中國の月探査プロジェクトは、科學技術や社會の発展の自然な結果で、流行を追いかける質のものではない?!竵I弾一星(原子爆弾?弾道ミサイル?人工衛星)」をスローガンとしていた過去から有人宇宙飛行や月探査を行う現在に至るまで、中國の宇宙開発事業の発展過程は人類の知識と國家の発展にしたがって発展してきた。月探査の領域で、中國はほかのいかなる國家や組織とも競爭をする気はない。中國が月探査計畫を発表した2000年には、まだ現在のような世界にまたがる月探査熱は存在しなかった。
??今回の月探査に至った大きな理由を一つあげれば、キャリアロケットの運送能力と衛星の基本的能力が、月に向けて探査機を飛ばす段階、さらに遠い宇宙探査へ乗り出す段階にすでに達したことだ。今回は中國にとって初の、月を目指すプロジェクトである。この一歩を踏み出さなければ、さらに遠い宇宙を目指すことはできない。この道を誰が通ったことがあるかということは関係ない。最初の一歩がなければ、次の二歩目もない??茖W発展の必然とはそういうことだ。
??また、月探査事業は非常に強い牽引力を持っている。宇宙開発だけではなく、科學技術全體を引っ張っていく力を持つ。月探査プロジェクトを進めることによって、天文學、宇宙環境學、宇宙化學、宇宙生物學などにも相応の研究成果をもたらすことになる。
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??▽月探査プロジェクト、出費は少なく成果は大きく
??月周回探査プロジェクトは研究開発から実際の建設までに6000人以上の人々と200社以上の企業が関わり、3年余りで完成した。全プロジェクトに投じられた資金は14億元。14億元といえば、およそ14キロ分の高速道路を敷くのに要する金額だ。だがこのプロジェクトは、中國から月まで38萬キロの道を敷いた。まさに少ない出費で大きな成果を目指すプロジェクトだ。
??プロジェクトが「出費は少なく」を実現できた背景には、「既存の技術を十分に利用し、既存の設備と條件の上にさらに優秀なものを築き上げる」という思想の貫徹がある。ロケット?地上設備?衛星プラットフォームなど既存の施設や技術は、「嫦娥(じょうが)1號」建設の要求にしたがって一部改良した上で十分に利用された。
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??▽中國獨自の開発プロジェクトとして
??24日打ち上げが完了した「嫦娥(じょうが)1號」は、中國が獨自に展開し自らの力で完成させたプロジェクトである。
??月周回探査プロジェクトは提案から設計、研究開発、打ち上げ過程にいたる現在まで、いかなる國家や組織の援助も受けずに進められてきた。衛星に備え付けられたあらゆる重要な裝備や計器もすべて中國が獨自に開発製造したものだ。また、開発後に行われた大量の実験も、コンピューター上の実験から実物を使った実験に至るまですべて、自國の持つ実験設備と技術環境を利用して行われ、外國で行われたものはない。
??國際協力は奨勵されるべきであり、宇宙開発事業も國際協力を必要としている。この度の月周回探査プロジェクトにおいても、観測制御の分野では國際協力が展開されている。けれども、中國の宇宙開発事業は自力更生を基本理念に立腳し、その理念は今後も変わることはない。?
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??「人民網日本語版」2007年10月26日