林國(guó)本

毎回、大相撲の放送を聞いてきたが、相撲ファンの1人として、今回は痛心にたえない體験であった。あの歯切れのいいアナウンサーの報(bào)道もなく、高位の力士経験者による勘所を押えた解説もなく、実にさびしいかぎりであった。

しかし、これは日本の國(guó)技ともいわれる相撲と日本相撲界にとっては、再生と體質(zhì)改善のための大きな試練であろう。あれだけ多くの力士が「野球とばく」に手を出し、解雇、謹(jǐn)慎などの処分を受けたことは、多くのファンにとってはたいへんなショックだったであろう。もちろん、これは日本國(guó)內(nèi)の事であるので、外部のものがあまり深く立ち入って論評(píng)することは避けるべきであろう。また、中國(guó)でもごく少數(shù)のケースであるが、サッカー界で「八百長(zhǎng)事件」が起こり、サッカー界で「人事異動(dòng)」があり、ファンを失望、落膽させたこともあったが、今ではその「挫折」を乗り越えて前進(jìn)をとげている。日本の相撲界も今回の「挫折」を乗り越えて再生するに違いないと思っている。

かつて、日本のお家蕓といわれてきた柔道も、外國(guó)選手に押され気味であり、相撲の世界でも、モンゴルなど外國(guó)人力士が活躍する時(shí)代に入っている。そういうことで相撲の世界も舊態(tài)依然のままではさらなる発展は難しい。今回は外部の有識(shí)者たちが體質(zhì)改善のために協(xié)力することになっているらしい。とくに力士をあずかり、育てる親方までが「野球とばく」に関係していることを報(bào)道で知り、事の深刻さをより深く感じている。

モンゴル國(guó)籍の力士の問題にしても、親方、相撲部屋がしっかりとしたものでなければ、人を教育することは難しいのではないか。

一相撲ファンとして、また、すばらしい実況放送が聞ける日が早く來ることを願(yuàn)っている。また、今回の「挫折」は、日本の大相撲界の新生のきっかけとなることを願(yuàn)っている。

大企業(yè)からの協(xié)賛の取り止め、外部からの賞杯の授與中止、入場(chǎng)者の減少、日本相撲界にとっては、大きな試練であるが、ファンたちは相撲界が立ち直ることを信じている。

「中國(guó)網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」2010年7月15日