とつにして協力を強化してはじめて、當面の難局を乗り越えることができるのです。
中日両國は、世界第三位、第二位の経済體であり、貿易依存度がいずれも高く、また巨額の外貨準備高を有しております。そのため、両國は手を攜えて危機に対処し、自國および世界各國の良好な経済貿易環境作りのために努力していかなければなりません。同時に、中日両國はいずれも実體経済、とりわけ製造業においてしっかりとした基盤を持ち、また比較的穏健な金融システムが構築されております。それは、両國が率先して危機から脫し、世界経済の早期回復をともに促進させていく力を持っていることを物語っています。また、われわれ両國の文化は似通っており、「危機の中に機會がある」という意味を的確に捉えられる仲間であります。雙方は、挑戦を機會に変え、危機への共同対処を新たな時代における精神的旗印とし、それをもって、両國國民の相互協力、相互信頼、相互関心の精神を育みます。また、それを雙方の経済貿易水準を全面的に向上させ、中日の戦略的互恵協力の中身を充実させる原動力にし、世界経済の早期回復のために積極的な貢獻をしていかなければなりません。
半月前に、わが國で第十一期全國人民代表大會第二回會議と全國政治協商會議第十一期第二回會議が開催されました。この會議において2008年の諸般の活動が振り返って総括され、2009年の主要な任務が検討、確定されました。われわれは、日本を含む國際社會が2009年度の中國経済の動向や中國政府の政策、措置に多大な関心を示して下さっていることに留意し、ここで、次の三點を強調しておきたいと思います。
第一に、國際金融危機の衝撃を受け、中國政府は積極的かつ責任ある態度を取ったということです。われわれは、更なる內需拡大と経済成長促進のための十項目の措置を策定し、政府投資を大幅に増加し、総額4兆人民元の投資計畫を実施しております。また、鉄
鋼、自動車、船舶、石油化學、繊維、軽工業など十項目の産業調整振興計畫と科學技術サポート計畫を相次いで打ち出し、金融緩和政策、経済成長促進のための九項目の措置を
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