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李長聲:書字方向から日本の二重性を読む
発信時間: 2009-08-17 | チャイナネット

日本の書籍は縦書きまたは橫書きで表記され、內容に応じて使い分けられている。自然科學?工學関連書は主に橫書きとなっているが、文蕓関連書は依然として縦書きが主流である。

 

橫書きが多い自然科學?工學関連書

日本人は「不塞不流、不止不行」や「不破不立」(いずれも、舊弊や誤りを取り除き新しく正しいものを築くという意)のような考え方をあまり持っていないようだ。日本人は性質が異なるものでも同時に受け入れることを得意としており、これは二重性を表している。こうした點は日本文化の研究者によってしばしば指摘される。例えば、職場では機と椅子を使い、國際化とともにビジネスで世界中を駆け回っているが、自宅に帰れば靴を脫ぎ畳の部屋で家族と腳の短いテーブルを囲むという、伝統文化に回帰した生活を送っている。

書店で書籍をめくってみると、こうした二重性を実感することができる。美しい裝丁の書籍の中には右開きと左開きのスタイルがある。右開きの書籍の書字方向は縦書き、左開きの書籍は橫書きとなっている。文字は音を表すかなと意味を表す漢字が混用されており、我々中國人には一目で日本の出版物とわかる。もともと、日本語の文章は上から下へ、右から左へ文字を並べる表記スタイルを用いていた。近代化が進み西洋の科學技術を導入する中で、自然科學関連書で次第に橫書きを採用するようになった。

だが、今日に至るまで、日本人はその舊來のスタイルに固執せず、西洋のスタイルを全面的に採用することもなく、縦書きと橫書きを內容に応じて使い分けてきた。自然科學?工學関連書は主に橫書きであるが、文蕓関連書は依然として縦書きが主流となっている。

 

日本の國語辭典は縦書きが一般的

このように出版物の表記スタイルが並存する狀況について、「和魂洋才」の表れであるとの見方もある。「和魂洋才」は中國で100年余り前に唱えられた「中學為體、西學為用(中國の文化や制度を主體とし、西洋の技術を実用とする)」と似た意味も持つ言葉だ。日本では、人々の心をつなぐ文蕓関連書で、縦書きを採用し伝統を維持してきた。一方、西洋から技術を導入したことから、表面的な実務現場では橫書きを広く用いてきた。このため、縦書きと橫書きの使用比率から「和魂」と「洋才」の構成比率を測ることができるかもしれない。

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