中國財政部が「2011年１月１日から輸出入関稅の稅目?稅率を一部調(diào)整し、一部レアアース製品の輸出関稅も引き上げる」と発表したことを受け、米國はこのほど、中國のレアアース輸出規(guī)制についてＷＴＯへの提訴も辭さない姿勢を示した。?南方日報?が伝えた。

日米歐にとっては、レアアースに関する中國の一挙一動は「特別な意味」を含んでいるようだ。彼らはレアアース問題においては空前の「利害一致性」を見せており、同盟を結(jié)ぶ傾向さえある。中國の限りある資源をめぐり、世界の「合従連衡」の動きが加速化しているのである。業(yè)界関係者はこの動きについて、「ねらいは中國に圧力をかけることにある」とし、中國のレアアースは川上分野に向って拡張させるべきだと主張する。

日米歐がレアアースで連攜

中國のレアアース輸出では日米歐の「胃袋」を満たすことができないため、彼らは「別の連攜」を模索し始めている。歐州委員會のヘインツ?ズーレック企業(yè)?産業(yè)総局長は訪日の際、ＥＵはレアアースに関する新技術(shù)の開発やレアアース配分の國際交渉において、日本と歩調(diào)を合わせたいと表明した。

ＥＵだけでなく、米國も中國に対してレアアース輸出規(guī)制の緩和を強(qiáng)く求めている。海外メディアによると、米政府は１５日、電気自動車や戦略兵器などに不可欠なレアアースの安定供給に向け、日本や歐州諸國と緊密に連攜することを求めた「重要資源戦略」を発表した?，F(xiàn)在、米國のレアアース輸入の９０％以上が中國からの輸入である。

日本の丹羽宇一郎?駐中國大使は早くも１０月、中國政府の実施しているレアアースの輸出制限について、協(xié)調(diào)して緩和を要請するよう米國、英國、ドイツ、フランス、韓國など主要國の駐中國大使に呼びかけた。業(yè)界関係者は、一部の先進(jìn)國は自國の利益を確保するためにひそかに資源を隠し持っているにもかかわらず、自分たちの「胃袋」を満たすよう中國に要求していると指摘。レアアース問題においては彼らの態(tài)度は「驚くほど一致」しているという。