日本防衛(wèi)省は7月31日、米國の4年ごとの國防評(píng)価報(bào)告書（QDR）にすぐ続いて防衛(wèi)白書を発表した。中國の軍事専門家?王新俊氏は1日、東アジアに再び緊張を引き起こすことを意図したこの行動(dòng)は、特に東アジアの関係國の間に重大な警戒を引き起こすはずだと指摘した。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

軍事科學(xué)院國防政策研究センターの王新俊研究員は中國新聞網(wǎng)の取材に「今年の防衛(wèi)白書はその構(gòu)想と主旨において例年と大きな違いを見せている。中國の國際的イメージに泥を塗り、東アジア情勢の平和と安定をかき亂し、『中國脅威論』を再び作り上げようとする意図がありありと読み取れる」と指摘。

王氏は「東アジアの関係國の間に重大な警戒を引き起こすはずの、明らかに異なる特徴」として以下の點(diǎn)を挙げた。

今年の防衛(wèi)白書は標(biāo)的性を入念に際立たせている。例年の白書も安全保障上の脅威に言及する際に中國に言及していたが、標(biāo)的性は今年ほど強(qiáng)くなかった。今年の白書は中國軍の正常な近代化のプロセスや軍事訓(xùn)練について尾ひれをつけた分析?描寫をし、無闇に非難することで、「中國脅威論」を公然と誇張し、「日本安全危機(jī)論」を作り出している。これほど標(biāo)的性を備え、隣國の感じ方に全く配慮しない白書は近年、國際社會(huì)で多くはない。

今年の防衛(wèi)白書の言語表現(xiàn)は悪意ある煽動(dòng)性に満ちている。例年の防衛(wèi)白書が東アジアの安定と隣國の感じ方にまだ少しは気兼ねしていたとするなら、今年は全く気兼ねがない。例えば白書は中國の軍事力の大々的な発展を非難し、中國の軍事力は透明性を欠くと妄言?！钢袊姢辖葘熼T化を一段と進(jìn)め、より多くの責(zé)任を擔(dān)うようになるとともに、黨との関係も複雑化しつつある」と魂膽のある指摘もしている。

今年の防衛(wèi)白書は挑戦的な趣が例年より少なからず濃厚だ。一定の意味において、今年の防衛(wèi)白書は一段と中國に突きつけた挑戦狀のようだ。防衛(wèi)白書は中國の海軍整備を海洋拡張戦略の遂行と言いなし、係爭海域での偵察?防御能力の強(qiáng)化を呼びかけている。野田首相と防衛(wèi)相も防衛(wèi)白書発表前から、隣國と係爭を抱える「領(lǐng)土」と「権益」を守るために自衛(wèi)隊(duì)を用いる可能性に觸れ、一戦も辭さず、寸土も必ず爭う姿勢を示した。

今年の防衛(wèi)白書は日本の実力主義政策の危険性を示唆している。野田首相は今年5月、いわゆる「野田ドクトリン」を打ち出した。日米同盟および日本の経済?軍事力によって東アジア新秩序における日本のリーダーシップを確立するとの主旨だ。日本政府にとって將來の重要な使命は軍事的権力の回復(fù)なのだ。

王氏は「日本は東アジアの地域大國として、本來地域の持続的な安定と平和のためにより積極的で建設(shè)的な役割と影響力を発揮し、良好な國家イメージを築こうとすべきだ。だが日本當(dāng)局は眼前の私利のみを顧みて、いわゆる『危機(jī)意識(shí)』を作り出し、地域の安定と安全の敏感な神経に觸れ続け、地域の平和的発展の大局を破壊し、これを平和憲法改正の理由とし、自衛(wèi)隊(duì)の『正常化』に道を開こうと企てている」と指摘した。

「今年の防衛(wèi)白書を読んでみて、最近の日本の政治家による數(shù)々の危険な発言と結(jié)びつければ、東アジアの平和を愛する國々には日本の今後の発展に対して警戒を保つだけの理由がある」と王氏は指摘した。

「人民網(wǎng)日本語版」2012年8月2日