米醫學誌「ニューイングランド?ジャーナル?オブ?メディシン」はこのほど、「1日平均4-5杯のコーヒーを飲む人の死亡リスクが最も低く、1日1杯のみでも死亡率の低下を促す」とする記事を発表した。同研究は約40萬人の高齢者を対象に14年間の調査を実施し、健康狀態とコーヒーの関係をモニタリングした。調査期間中、普段コーヒーを飲まない人と比べ、コーヒーを飲む人の死亡リスクが低かった。同研究は、これまで実施されてきたコーヒーと健康の関係に関する研究のうち、調査範囲が最大のものとなる。國際金融報が伝えた。
コーヒーはこれまで健康的でないとされ、飲むことが避けられてきた。同研究の結果は大量の実例に基づいており、科學的な見地からコーヒーの「汚名」を雪ぎ、愛好家に対して安心できる根拠を提供した。
米國立癌研究所は、40萬2260人の50-71歳の成人を対象に研究を行った。追跡調査データによると、調査期間中、コーヒーを飲まない男性と比べ、毎日コーヒーを1杯飲む男性の死亡率は6%、2-3杯の場合は10%、4-5杯の場合は12%低下した。毎日6杯以上飲む男性の場合、死亡率がさらに低下することはなかったが、依然として死亡率が10%低下した。
コーヒーは男性の死亡リスクを低下させるのみならず、女性に対しても効果が顕著であった。同研究によるとコーヒーを飲まない女性と比べ、毎日コーヒーを1杯飲む女性の死亡率は5%、2-3杯の場合は13%、毎日4-5杯の場合は16%、6杯以上の場合は15%低下した。
同研究について、米國立癌研究所の流行病を専門とするNeal Freedman氏(コーヒー愛好家)は、「この研究結果はコーヒーに対する懸念をある程度取り除いた。コーヒーを飲んだからといって、將來的に何かの病気にかかることはありえない」と指摘した。
シンガポール國立大學の流行病學者のRob van Dam氏は、「この研究結果は、コーヒーに含まれる1000種類以上の物質(カフェインを除く)に、死亡率の低下に関する成分が含まれていることを証明し、學會に新たな研究方針を示した」と語った。
「人民網日本語版」2012年6月18日