中國國務院の溫家寶総理が2日、イギリスのケンブリッジ大學で演説を発表した際、27歳の男が悪意をこめて騒ぎを起こした。溫家寶総理は平然とそれに対処し、男は非難の聲の中で連れ去られた。この出來事は中英両國で大きな反響を引き起こした。ケンブリッジ大學側は「非常に遺憾の意」を表し、「招請された貴賓に対する失禮な行為」とみなした。中國外交部は「強い不満」を表し、イギリス側は深いお詫びの気持ちを表してこの男を起訴した。
BBCによると、溫家寶総理は2日、ケンブリッジ大學で「発展という視點で中國を見よう」というテーマの演説を発表し、教師と學生たちに心から歓迎された。演説が終わろうとしていたとき、27歳のドイツ語のなまりのある男が突然に聲をはり上げ、溫家寶総理に向かって靴を投げた。會場の人たちは怒りを示し、「ずうずうしい奴だ」、「出て行け」と激しく非難した。この男が警察に連れ去られた後、溫家寶総理は「教師と學生のみなさん、このような卑劣な手口で中英両國の人々の友情を妨げることはできない」と落ち著いて語った。會場の聴衆たちは、溫家寶総理の落ち著いた態度にしばし鳴り止まぬ熱烈な拍手を送った。
その後、ケンブリッジ大學側は直ちに聲明を発表し、この騒ぎに「非常に遺憾の意」を表し、ケンブリッジ大學のエリソン?リチャード副學長は「ケンブリッジ大學での溫家寶総理の演説を誇りとしている。この騒ぎはケンブリッジ大學が招請した貴賓に対する失禮な行為である。ケンブリッジ大學はディベートの場であり、靴を投げるところではない」としている。リージェンツ?カレッジ?ロンドンのピアソン教授(政治経済學)は怒りの気持ちをあらわし、「この男とその裏にひそむグループはイギリスの學界に恥すべき記録を殘した」と語った。
ケンブリッジ大學のスポークスマンは「この孤立した出來事は演説をさえぎることはできなかった」と語った。イギリス警察筋によると、この男は公共秩序法第四項規定違反の罪名で起訴され、2月10日にケンブリッジ地方裁判所で審問を受けることになっている。
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