ロシア軍は最近日本に近い地域で頻繁に行動を起こしている。この行動は明らかに就任したての野田佳彥首相に対して、北方領土問題でロシアは一歩も譲らないと表明するものだ。澳門日報が伝えた。
ロシア軍爆撃機が今回日本一周した際、偶然にも野田新首相が初めて福島第一原発に到著し被災地の狀況を視察、ロシアの爆撃機もちょうと福島県の外海を飛行していた。ロシアは「野田氏の外交姿勢を確かめている」という報道があるが、もう一つの可能性としては、日本の玄葉光一郎外相がロシアが支配する北方領土の狀態は「法的根拠がない」と述べたことへの信號かもしれない。
実際、日本と歐州の空域を頻繁に飛行しているロシアの爆撃機「Tu-95」は「デモ行進」するだけでなく、偵察と戦略的威嚇をするのがねらいだ。Tu-95は戦略攻撃、高空偵察、対潛能力など様々な作戦任務を執行可能で、通常弾頭の巡航ミサイルを搭載し、通常の目標に対して精度の高い攻撃を加えることができる。今回Tu-95は日本の周辺空域を一周し、空中給油を行うことで、長時間の監視と敵を抑止する重要な役割があることを見せつけた。
また、ロシアは自らの安全利益と主権を守る決意と能力があることも示し、同地域はロシアが自由に航行、自由に出入りできる場所であると表明すると同時に、日本に越えてはならない境界を警告した。
ロシアの日本に対するこうした突然の行動に対し、日本國內は騒然となったが、手の施しようがなく、ロシアの非友好的な行動を非難しつつも、ロシアの強硬な態度に日本は対応策を見出せずにいる。日露関係は悪化したり改善したりしているが、主導権は完全にロシアが握っている。日本は米國に保護されてはいるが、米國もロシアには譲歩する必要がある。
ロシアはここ數年極東における実力と存在を重視し始めている。日本と南クリル諸島(日本名?北方領土)を爭い、島嶼を守り日本を威嚇するべく軍を駐留させた。一方、日本はロシアの問題に関して「糾弾」しか手がない。ロシアは相手の実力だけを認め、実力をもって対話をする國であるだけに、日本のいかなる「糾弾」も相手にしておらず、強硬な態度で日本を押さえつけている。今回のロシアの行動はロシアの極東における実力と存在を証明するとともに、日本に対して戦略的威嚇を行い、南クリル諸島問題において日本が軽率な行動を取らないようにした。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年9月22日