日本のメディアが伝えたところによると、在日米軍再編見直しをめぐる日米協議で、4月中に取りまとめる予定の中間報告に米側が米軍普天間飛行場の大規模な補修に著手する方針と日本の経費負擔を明記するよう要求していることが分かった。日本側は普天間固定化を印象付けかねないとして難色を示した。複數の日米関係筋が明らかにした。
米軍関係者は普天間の大規模な補修は長期計畫になる可能性が高く、多額の経費が必要になると指摘。中間報告で本格的な補修の著手が明示されれば、沖縄側の反発がさらに強まるのは確実。オバマ政権は「名護市辺野古への移転を前提とした普天間継続使用」の方針を米議會に示すためにも中間報告への盛り込みが必要との姿勢で、話し合いは難航すると考えられる。
事情に詳しい人によると、米側は今月12、13日の2日間、ワシントンで行う日米外務?防衛當局間の審議官級協議で、著しく老朽化した普天間の安全を確保するため、滑走路や倉庫などの全面補修が必要なことを強調する方針だ。米側がこうした要求を突きつけるのは、大規模補修と経費負擔について日本から約束を取り付けたいからだ。
日本側は(中間報告への盛り込みに)慎重な考えを伝え、回答を避けた。その理由は(1)普天間固定化を印象付けかねないのと、(2)辺野古への移転を普天間補修や再編計畫見直しから切り離したいためだ。日米は今月下旬の協議であらためて調整する。
日米両政府は2月下旬の審議官級協議で普天間の大規模な補修が必要との認識で一致。しかし田中直紀防衛相は記者會見で「協議では大規模補修は出ていない」と否定した。玄葉光一郎外相も補修は正常な作業範囲と強調し、普天間固定化につながるとの見方に反対。「安全確保のため補修はこれまでにも実施してきた。普天間が老朽化で危険になれば、使用継続ができない」と玄葉氏は日本側が一部経費を負擔する可能性を暗示した。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2012年3月19日