今月6日、中國の習近平國家主席と日本の安倍晉三首相がG20サミットの貴賓室で短い會話を交わし、中日首脳會談への期待が膨らんだ。しかし、香港中評社の今月17日の報道によると、元米國家安全保障會議アジア部長マイケル?グリーン(Michael Green)氏は、中日両國の政治と外交関係には改善が見られ、両國首脳も會談を設ける意志はあるものの、釣魚島(日本名?尖閣諸島)周辺の緊張は依然悪化を続いていると述べた。
米シンクタンクの「戦略國際問題研究所」の上級顧問を務めるグリーン氏は、米國の著名な日本問題専門家。グリーン氏は、日本の一部関係者は韓國の政治狀況が複雑なために、日韓関係の改善よりも中日関係の軌道修正に自信をもっているという。確かにここ最近、中日両國は政治と外交の上では情勢の悪化はなく、幾分の改善傾向まで見られるが、海上での爭いはますます複雑化しており、緊張はエスカレートしているとグリーン氏は指摘する。
対峙する雙方の海上監督部門は非常に慎重になっているものの、実際の軍事的配備はますます増加しているとグリーン氏は指摘する。安倍氏が首相に就いて以來、中國側の海上巡視船が釣魚島付近の海域に入り、日本側の船舶がそれに抵抗するといった動きは毎日のように起きており、中國海軍の船も何度も沖縄付近の海域を通過している。こうした動きからも雙方の海上での軍事的配備の増加と緊張の高まりが読み取れる。 10月にはアジア太平洋経済協力會議(APEC)や東アジア首脳會議(EAS)を控えるが、同時に靖國神社の秋季大祭も控えている。安倍氏が參拝するか否かが、中日首脳會談が実現するか否かの分かれ目になるという見方もある。
不確定要素はあるが、安倍氏は靖國神社に參拝しないだろう。APECやEAS以外にも、中日雙方の會談実現の可能性はあるとグリーン氏は分析している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年9月17日