最近、韓國では白菜の価格が暴騰を続け、1株あたり1萬1,600ウォン(人民元約69元)にまで上昇し、?もうキムチが食べられなくなる?と人々はため息をもらしている。韓國國內における白菜の供給不足問題の解消のため、韓國企畫財政部は5日、今月中旬から、白菜と大根の輸入関稅を段階的に停止すると発表した。この政策は年末まで継続される予定で、更に、韓國政府は中國からの白菜5萬トンの輸入を決定している。
中國中央テレビの特別コメンテーター?葉海林はインタビューで次のように述べた。キムチ危機が生じたのには、勿論、異常気象も原因の一つにあるが、その真の原因を韓國政府は認めようとしない。それは、長期にわたる農業への高額な補助金政策で、実は、今日の韓國農業の難局は、ここ數十年來、韓國が農業を補助し、高関稅で自國農民を保護してきたことと密接に関係している。韓國農業が國際的競爭力を全く持たず、韓國市場での國産農産物の優先販売が政府の保護によって保証されていることは明らかだ。白菜だけを見ても、その平均輸入関稅率は27%であり、高関稅によって大部分の外國産白菜を韓國市場から締め出し、韓國全土の庶民の食卓から搾り出した利益を韓國農民10萬人に享受させているのだ。
中國中央テレビの特別コメンテーター?宋暁軍はインタビューで次のように述べた。この事件から、韓國の中國への依存を見ることができる。実際、韓國の中國市場への依存度は、米國、日本、EUの2倍にもなる。2008年の統計で、既にそのような狀況にある。しかし、韓國は日本のように中國市場を重視することをせず、長期的な供給體制を構築していない。例えば、現在、日本の中高生達が食べている弁當の中の魚の切り身は、全て、中國の青島で加工され、加工を終えてから日本に送られる。食品という一つの分野でも、韓國は今回の?“白菜”危機?を通し、中國の存在の重要性に気付くべきである。
今回の?“白菜”危機?を脫した後、韓國の関稅は再開されるだろうと、葉海林は見ている。第一に、農産物の高関稅はWTOの條約に違反するものではなく、韓國はこれを行うことができる。第二に、韓國で最も強力な圧力団體が農業協同組合であることは明らかである。10萬人と、人數は少ないが、その活動エネルギーは強大だ。我々もよくテレビで目にするが、彼らは、指を切斷する、焼身行為をする、川に跳びこむといった事まで行う。また、この20年の間に、彼らは韓國政府の農業政策を手中に収めることに成功している。今回の問題について、韓國政府には如何なる検討の余地もない。この難局を乗り越えさえすれば、必ず、彼らはまた以前のように、韓國の農業を保護しなければならない、中國産の白菜が韓國市場に押し寄せて來たら韓國の白菜生産を占領してしまう、との理由で、白菜に対して元の高関稅を課すよう、李明博(イ?ミョンバク)政権に要求するのだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年10月12日