その原因について以下3つの考えを示している:一つ目は、中國と日本は単なる第2位、第3位の経済大國というだけでなく、世界第1位、第3位の輸出大國であり、外貨準備高がいずれも高く、外貨準備の構成通貨の多様性は中日両國にとって不可欠となっていることである。米ドルが下落し、ユーロも弱くなっている情勢の中で、今後価値が上がる可能性を秘めている人民元で為替ヘッジした中國國債を保有することは、
リスク分散といった面から見ても賢い選択だと言える。同様に、日本國債を中國政府が保有することも中國のリスク分散につながる。
二つ目に、人民元の國際化を強化することができるという點である。G7(先進國)の中では日本が初めて外貨準備に「人民元」を導入することになったわけだが、この度の日本政府の投資が、人民元の國際化を後押しすることになるのは必然である。