青々とした芝生とを歩いていると、並木道には休憩用のベンチが置かれている。公園には明治30年1月に建てられた楠木正成の銅像がある。兜をかぶり、勇猛な馬に跨った楠木正成、馬は天に向かっていななき、実に勇ましい武將の姿である。
皇居近くまで行くと地面は石で敷き詰められている。ここは誰もが認める皇居で最も美しい場所であると言う。
日本の天皇制は世界において最も長い歴史を誇る君主制度であり、古代?近代?現代と時代の変化を経て、第2次世界大戦の終結後、天皇制は政治?外交?軍事?経済などの全ての権限を掌握する専制體制から、「主権在民」の「象徴天皇」となった。それでも、現代の天皇は、日本人の心の中で何物にも変え難い重要な位置を占めている。
日本國憲法は、天皇を日本國と日本國民統合の「象徴」であると規定しており、天皇及び皇族が最上の待遇を受けることは至極當然の事である。皇室の護衛を専門とする皇宮警察本部があり、公務員1000名以上からなる宮內庁が皇室の生活一切を管理し、皇族には所得稅がない。つまり、天皇及び皇族は世襲制の「國家公務員」であると言っても過言ではなく、日本の國が続く限り、天皇も皇族も安泰である。