中國は先月31日に公表した2010年の経済體制改革の重點項目で、國家革新體制の構築を進めるべく、科學技術研究に全國體制で取り組む必要があると改めて強調した。これについてアナリストは「これは優位資源を集結することで重要な科學研究プロジェクトのブレークスルーを実現することにつながり、革新型國家への歩みを加速することになる」との見方を示している。新華社が2日に伝えた。
2006年に発表された『國家中長期科學?技術発展計畫綱要』では16の重點項目が打ち出された。その中には大型飛行機、有人宇宙飛行?月探査プロジェクト、次世代ブロードバンド移動通信ネットワーク、大型の加圧水型軽水爐(PWR)および高溫ガス冷卻型原子爐、重要新薬の創製、エイズ(HIV)、ウイルス性肝炎など重大感染癥の防止などが含まれている。中國科學院科學技術政策?管理科學研究所の段異兵研究員によると、中國が再び持ち出した、科學技術研究における全國體制の重點は、上述の16項目を始めとする重要科學研究プロジェクトにあるという。
アナリストは「全國體制により、中國が持つ「結集力の優位性」を活かすことで、より短い期間で科學研究のブレークスルーを実現できる」と指摘する。「『両弾一星』(原子爆弾、弾道ミサイルと人工衛星)、有人宇宙飛行、月探査など世界に誇るプロジェクトはいずれも『全國體制』によって成し遂げられてきた」。
「人民網日本語版」2010年5月3日