中國の南中國海海域のメタンハイドレート資源埋蔵量は石油650億トン(中國の現在の年間石油消費量は5億トン超)に相當し、130年間は十分に使えると推定される。このほか青海省の永久凍土帯でもメタンハイドレートが見つかっており、これは中低緯度の凍土地帯で見つかった初のメタンハイドレートだ。世界第3位の凍土大國である中國の陸地のメタンハイドレート埋蔵量はおよそ石油350億トンに相當し、中國は90年間近く使用することができる。
こうしたデータは制御核融合という「究極のエネルギー」の実現までの間、中國はエネルギー戦略において「卵を別々の籠に入れておく」必要があることを物語っている。中國はエネルギーの足りない後発工業大國であり、たとえシェールガスやメタンハイドレートがその場しのぎの措置であっても、なおざりにしてはならず、研究から採掘まで、追いつくべきは追いつかなければならない。
現在の最も根本的な難題は、世界の大口商品貿易とエネルギー貿易において中國に価格決定権がないことだ。資源において他國に首を絞められず、より大きな発言権を得るには、自分で立っていることができなければならない。